◾️背景と目的

ジーヤマ社をはじめとするテレビ業界では、番組制作会社における業務負担が依然として大きく、リサーチ業務や台本、資料作成、編集作業、動画の文字起こしなどに多くの時間がかかっています。その結果、労働時間管理の問題や人件費の増大といった課題が生じ、制作スタッフの作業時間の削減は最優先事項となっています。

こうした課題を解決し、より効率的な制作環境を整えるためには生成AIの活用が有効であり、業務の一部をAIに任せることで制作スタッフはより創造的な業務に集中できるようになります。そこで、業務改善と制作プロセスの改革を目的とし、本研修の導入が決定されました。

本研修では、番組制作の現場で実際に活用できる生成AI(ChatGPT)の使い方を学び、業務の効率化と新たな価値創出を目指します。さらに、単なるAI活用にとどまらず、社内で自律的に運用できる体制を構築し、継続的な業務改善につなげることも目的としています。

◾️研修の様子

今回の研修は、対面研修とe-ラーニングを組み合わせたハイブリッド形式で実施しています。 1月15日・16日には、ジーヤマ社のスタッフを対象に対面研修を行い、現在はe-ラーニングを通じて学習を継続できる環境を整えています。

対面研修では、基礎知識の座学に加え、グループワークを交えて実践的な学習を行いました。 参加者は、番組制作の現場で直面する課題をもとに、生成AIの活用方法を考え、実際に生成AI(ChatGPT)を使って業務の効率化に挑戦しました。例えば、リサーチ業務の自動化や企画書の作成支援、台本作成の補助など、現場の具体的な課題に沿った実践的なワークを行い、生成AIの可能性を探りました。

研修に参加した方々からは、以下のような声が寄せられました。
「知識からしっかり学べる講義で、わかりやすく教えていただいたので非常に満足です」
「実践しながらだったので、わからない部分をその場で質問でき、理解が深まりました」
「自分たちの仕事をベースに進めてもらえたので、納得感があり、学びやすかったです」
「時間がかかっていたAD業務の時間削減が可視化され、今後の業務でぜひ活用したいと思いました。AD同士でも積極的にChatGPTの活用を進めていければと思います」

この研修を通じて、参加者は生成AIの基礎を学ぶだけでなく、自社の業務にどのように取り入れるかを具体的に考える機会を得ました。

◾️今後について

現在、生成AIを活用したテレビ業界特化の業務支援ツールの共同開発にも取り組んでおり、より現場に即した形でのAI導入を進めています。
今後は、こうした取り組みを通じて、ジーヤマ社内での生成AIの内製化を推進し、社員自身がAIを活用しながら業務を改善していける環境作りを支援していきます。
当社は引き続き、研修やツール開発を通じて、単なる効率化にとどまらず、新しい価値を生み出せる組織作りをサポートしてまいります。